固定残業代の確認ポイント ─ 求人票で「含む」と書かれた時に聞くべき5つの質問
固定残業代の確認ポイント ─ 求人票で「含む」と書かれた時に聞くべき5つの質問
求人票で「月給25万円(固定残業代含む)」と書かれていたとき、その額面通りに考えていいのでしょうか。 結論から言うと、確認していい場合と、応募前に聞いた方がいい場合があります。 この記事では、固定残業代の仕組みと、応募前にチェックすべきポイントを整理します。
この記事でわかること
- 固定残業代の仕組みと求人票での書かれ方
- 「含む」と書かれた時に確認すべき5つのポイント
- そのまま使える質問文の例
- 適法・違法のラインの目安
固定残業代とは
固定残業代(みなし残業代)とは、毎月一定時間分の残業代をあらかじめ給料に含めて支給する制度です。 例えば「月給25万円のうち、5万円が45時間分の固定残業代」というように設計されます。
この制度自体は違法ではなく、適切に運用されていれば問題ありません。 ただし、求人票の書き方によっては、応募前に確認しないと給与の実態が分からないことがあります。
求人票で見かける書き方の例
月給25万円〜(固定残業代を含む)
この書き方だけでは、以下が不明です。
- 固定残業代の額は基本給に対していくらなのか
- 何時間分の残業に相当するのか
- 想定残業時間を超えた場合に、追加で残業代が支給されるのか
これらが明示されていれば問題ありません。 明示されていない場合は、応募前に確認しましょう。
応募前に確認すべき5つのポイント
1. 固定残業代の金額と時間数
「月給25万円のうち、何円分が固定残業代で、何時間分に相当するか」を確認します。
質問例(メール向け)
月給に含まれる固定残業代について、金額と相当時間数を教えていただけますでしょうか?
2. 想定時間を超えた場合の取り扱い
固定残業代の想定時間(例:45時間)を超えて残業した場合に、超過分が別途支給されるかを確認します。 これは労働基準法上、超過分は支給されるべきものですが、明文化されているかどうかは大きな違いです。
質問例
想定残業時間を超えて残業した場合、超過分は別途支給されますでしょうか?
3. 想定時間が現実的か
「固定残業代80時間分」のような表記は、月の労働時間として現実的でない場合があります。 法定労働時間(週40時間)を大幅に超える設計は、過重労働を前提とする職場である可能性も。
参考までに、よくある時間数の目安:
- 20時間分: 比較的軽い
- 30時間分: 一般的
- 45時間分: 上限ライン(労使協定の月45時間)
- 60時間以上: 注意が必要
質問例
固定残業時間として◯時間分が想定されていますが、実際の平均残業時間はどのくらいになりますでしょうか?
4. 基本給とのバランス
「月給25万円」が「基本給20万円 + 固定残業代5万円」だった場合、賞与や退職金の計算が基本給ベースで行われると、年収が低くなることがあります。
質問例
基本給と固定残業代の内訳について教えていただけますでしょうか?また賞与の計算は基本給ベースでしょうか?
5. 試用期間中の取り扱い
試用期間中も固定残業代が適用されるか、または基本給だけの計算になるかを確認します。
質問例
試用期間中も同じ給与体系(固定残業代を含む)でしょうか?
応募前に確認すべきこと(チェックリスト)
- 固定残業代の金額(具体的な数字)
- 何時間分に相当するか(具体的な時間数)
- 超過分の支給が明文化されているか
- 想定残業時間と実際の平均残業時間に乖離がないか
- 基本給と固定残業代の内訳
- 試用期間中の取り扱い
まとめ
「固定残業代を含む」と書かれた求人票は、それだけで問題があるわけではありません。 ただし、応募前に金額・時間数・超過分の取り扱いを確認することで、入社後の給与のギャップを大幅に減らせます。
求人票に書かれていなければ、面接や問い合わせで聞いてしまいましょう。 これは応募者として当然の権利で、聞いて嫌な顔をされる職場であれば、その時点で見極めの材料になります。
この記事を読んだ方へ
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